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白馬岳

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樹林帯

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白馬大池周辺

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大雪渓上部

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稜線

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大出原・鑓温泉周辺

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雪倉岳・朝日岳

白馬岳の花たち - はじめに

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 僕が初めて白馬岳に登ったのは今から30数年前のこと。大学のサークルの夏山合宿で連れて行かれた。

 そのときは白馬岳という山もよく知らなかったし、高山植物を見るのも初めてだった。

 蓮華温泉からの樹林帯を重いリュックを背負って登るのはかなりきつかった。でも、森林限界を超え、白馬大池につ

くとパッと頭上が開けた。そのときの爽快感は今でも忘れない。

 青く広がる空の下、白馬大池がゆったりと水をたたえていた。なんて素敵な場所なんだろうと思った。僕には天国に

も思えた。

 翌日の白馬岳までのピストンもとても印象深かった。強い風と濃い霧の中だったが、そんな天候であったからこそ高

山という場所の厳しさを感じることができた。ガラガラと崩れそうな岩場で、強い風に耐えている高山植物たちはた

くましく、そして、美しかった。

 サークルの仲間たちとの楽しい合宿は僕の大切な思い出となった。そして、これを機に僕は白馬岳の魅力に取りつか

れた。それ以来、なんどか白馬岳に登った。北岳や大雪山なども登ったが、一番落ち着ける場所は白馬岳だった。

 記録は取っていないが、残っている写真から登った回数を振り返ってみると10回ほどと思われる。

 この間に撮りためた白馬岳の花たちをいつかまとめてみたいと考えていた。できればもう一度登って、デジタル一眼

で撮り直してと思っていたのだが、なかなか登る機会が作れないままになってしまっている。

 そこで、若干不本意であるが、いったんフィルム時代の写真を中心にしてここにまとめることにした。

 いま写真を振り返って見てみると、撮影技術がつたないものも多い。でも、当時は被写体にまっすぐ向き合っていた

ように思う。いま思うに、高山植物の撮影はそれでいいと思う。適切な被写体を見つけられれば、素直に向き合うだけ

で、被写体が応えてくれる。高山植物は存在しているだけで十分な魅力を持っているのだから。

 

 さて、白馬岳に登るには主に3つのルートがある。猿倉から大雪渓を経るルート、蓮華温泉から白馬大池を経るルー

ト、栂池から白馬大池を経るルートだ。

 下りはこの3ルートのほかに、白馬岳から杓子岳・白馬鑓ヶ岳を縦走し、鑓温泉から猿倉に下るルートがある。また、

白馬岳から雪倉岳・朝日岳を縦走し、蓮華温泉に下るルートもある。(これらのルートは登りに使ってもよいが、時間

がかかる)(ほかにも清水岳から祖母谷温泉へおりるルートもある)

 今回まとめるにあたって、どのような章立てにするか迷った。結果として、場所別のような形にすることにした。

1. 樹林帯: 猿倉、蓮華温泉、栂池 の樹林帯に咲く花を集めた。

2. 白馬大池周辺: 白馬大池とその周辺のハイマツ帯に咲く花を集めた。

3. 大雪渓上部: 大雪渓の上部にあたる葱平(ねぶかっぴら)から村営頂上宿舎あたりまでの花を集めた。

4. 稜線: 小蓮華山から白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳の稜線沿いに咲く花を集めた。

5. 大出原・鑓温泉周辺: 白馬鑓ヶ岳から少し下ったところにある大出原(おいでっぱら)から鑓温泉下部あたりに

咲く花を集めた。

6. 雪倉岳・朝日岳: 三国境から雪倉岳、朝日岳の花を集めた。

白馬岳の魅力を一端でもご紹介できればうれしい。

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